ネタをお選びください

     1. 雪だるま&スポーツフェア
     2.ことし早々に登場したJTのスモーカー
     3. 風布のトリック色紙
     4.誰がために鐘はなる
     5.路上喫煙禁止令−その後
     6. つばき・・・
     7. 富来の由来
     8. 赤い丸の内線


1. 雪だるま&スポーツフェア

  ここは神田小川町から神保町にかけてのエリアです。このあたりは今やウィンタースポーツのメッカ。ヴィクトリアをはじめとして多くのスポーツ用品店が並んでいます。いまこの商店街が企画したと思われる「雪だるま&スポーツフェア」が開催されています。このエベントの出し物のひとつがこれ、「雪だるま」です。
  素材の雪は群馬県の山から持ってきたもの。1×1×2m角の雪の塊をパレットに載せ顔の部分を少々丸くし、目鼻のパーツを差し込んだものです。これが10数個10メートル間隔で並べられています。
  これはいいアイデアです。この通りは路上喫煙禁止エリアです。雪だるまにタバコの吸殻が差し込まれる心配はないでしょう。暖かくなってとけて流れれば差し込んだパーツとパレットが残るだけ。
ただ面白いことに雪だるまの肩口には直径10mm足らず、深さ15mmの穴が数多くあいています。これは見かけた通行人がチョコっと指を差し込んでいくんです。
  さて通行人からは何も聞けませんでしたが、この話をした人たちの感想は「なにもこんな寒い日にそんなもの置くことはないのに」。そうでした設置した日は前日の気温に較べて最高気温がマイナス10度だったのです。この寒さだと雪だるまはしばらくは健在でしょう。
(平成15年1月15日午後取材)

【雪だるま追跡】

 いましたいましたほんの数日靖国通りを賑わした数体の雪だるま、そのうちの2体がひっそりとビルの北の陰に余生を送っていました。場所は靖国通りの北側の千代田区小川広場(千代田区小川町3丁目)。
 だいぶやつれていましたが、それでも雪だるまであることを主張しておりました。顔の作りがちと寂しげ、クビを支えた垂木が痛ましい。それでもすでに2週間も生きつづけているのです。
 上の写真とみくらべてね。
(平成15年1月28日午前取材)



【雪だるま追跡2004】

 神保町・小川町の 雪だるまフェア は今年も開催されています。
 去年は群馬県から持ち込んだ雪で作った雪だるま(上の写真)でしたが、今年の雪だるまはビニル製です。これは後の始末がとても楽だし、夜間閉店後は店の中に取り込めるし管理上とても便利です。ただ風が吹くと飛びそうですから気温に気を使わない代わりに突風には気をつけないと。それに毎日空気を入れないとしぼんでしまうのが問題です。
 各店に配布したのでしょうか、今年は数が多いのです。この雪だるまの鎮座する店は信用金庫です。信用金庫は冬場寒いから客を引かなくてはならないこともありません。他に飾るものが何もなくて寂しげにガラスに寄りかかっていましたっけ。
 この形だと使いまわしOKです、来年もこの雪だるまが登場するのでしょう。
なお、1月16‐19日には小川町広場(小川小学校跡地)でイベントがあります。本物の雪だるまも見られます。
(平成16年1月10日午後取材)



【雪だるま追跡2004おまけ】


 1月16日雪だるま祭り開催初日、群馬県は嬬恋村からついに到着しました。本物の雪だるまです【写真1】。
 雪だるま祭実行委員会様には失礼しました。今年群馬県には雪がなかったのですよ。それがうまくしたもので開催当日に小川町に到着しました。(これも失礼、実行委員会様の計算どおりであったかもしれません)
 背中に「Tumagoi Staff」と書かれたジャンパー着た方たちも四角い塊から雪だるまを掘り起こしていましたし、中には大学対抗用など貼り付けられた雪塊もありましたから人海戦術で短時間に大量の雪だるまを作ろうと言う算段でしょう【写真2】。
 削るそばから雪だるまをなでまわしている人がちらほら。雪だるまは結構人気者です【写真3】。
 祭の会場となる小川広場には別に雪が運ばれて山となっていました【写真4】。スロープを作るのでしょうな。その横では雪はりぼてのカマクラも準備中です【写真5】。ビニル雪だるまも隊列を組んで開催を待っています【写真6】。今年の雪だるま祭は盛況でっせ。  
(平成16年1月16日午後取材)



2.ことし早々に登場したJTのスモーカー
 日本たばこ産業(JT)は「スモーカー(車内で喫煙や飲食ができるようにした改造トレーラー)」の第1号車を20日から東京都千代田区大手町の東京サンケイビル前広場(東京サンケイビルメトロスクエア)に設置しました。たまたまサンケイ新聞社にうかがった際、この施設にばったり出会いました。よって早速冒険。
 室内はむかしのボンネットバスくらいの広さであまり広くはありません。空調機1つと天井に換気扇2個が設備されてます。
 さてステップを上がると、正面にビール販売のカウンター、その左横にライターの自動販売機、左右にコーヒーや飲料の自動販売機、窓際には灰皿を埋め込んだカウンターが設置されてます。おや・・・タバコの自動販売機がありません。早速聞きました。だってタバコの持ち合わせがなかったからです。
 すると車内では販売できないと知らされました。移動車両なのでひとつは税制上の問題があるそうです。つまりタバコ税は地方自治体に還元されますが移動してしまってはどこで売ったものか把握できないということです。もうひとつは他のタバコ販売業者の縄張りを侵すことになるからだそう。どうやら先ほどのライター販売機は本来タバコ販売機であったようです。(右図)

 「せっかく乗車したのだから吸いたいのにね」とたまたま居合わせたJTの社員に言ったら、ありがたいことに彼は自分のタバコ(残り2本)のうちの1本を勧めてくれました。お蔭さまでひとのタバコで車上喫煙の体験ができました。車の中といったらマイカー以外日常的に立ちながらタバコを吸えることはありません。つまりとても新鮮な感覚なのです。
 この広場は私有地です。千代田区の公権力が及ぶことはありません。でもこのご時世です。喫煙者に開放するのは問題多いのではないかと思いました。ところがどっこい、この広場にはテーブルとイスそして灰皿があちこちにおいてあるのです。サンケイ新聞社の肝っ玉でしょうか。愛煙家には嬉しい限り。広場にスモーカーを置けたのはこんな環境だからこそでしょう。サンケイ新聞社バンザイです。できるものなら新聞を読んであげたい。でも我が家のある地域は朝毎読がしつこいくらい購読の勧誘にくるのにサンケイはこないんだよね。
 愛煙家のささやかな幸せのために世の人にあえて言いますが、くれぐれもプラカードをもって抗議にこないでね。

スモーカーのエアコン室外機 スモーカーと椅子と灰皿
カウンタの上の丸が灰皿 スモーカーの室内
(平成15年1月22日午後取材)

3. 風布のトリック色紙
 この項は街角ショットからちょっと抜け出て「村角ショット」。
 今日少林寺に行ってきました。少林寺といってもクンフーを奉納している人はいません。萬年山少林寺といいます。ここの見所は五百羅漢と千一体神という緑の石(緑泥片岩)の碑(いしぶみ)です。場所は埼玉県大里郡寄居町です。この寒い時期ですから参詣者はまったくいないものと勝手に想像していましたが、老若男女若干名がお参りしていらっしゃいました。

 その帰り道というか迷ったというか風布地区に入りました。埼玉県大里郡寄居町風布(ふっぷ)地区、ここはミカン栽培の北限地です。生産されるミカンはちっちゃいミカンなのですが、結構甘いのです。
 その店の前に風布川があります。風布川は日本名水百選に選ばれた「日本水(やまとみず)」を源流として荒川に流れる小河川です。見た目とても清らかな流れです。
 川のふちに「日本水」にちなんだ公営の「日本の里」(日本は「ヤマト」と読みます)があります。村の有志が運営しているようです。名物はソバです。あまり寒かったのでついあったかいソバを注文してしまいましたが、お店の方に言わせると「ざる」が一番とのことでした。でも十分おいしいソバでした。

 さて、この施設と川をはさんだ対岸に「姥宮神社」があります。祭神はよくわかりませんが拝殿の裏には自然石でしょう、厳かな磐座があって全長3mくらいの直線的胎内くぐりがあります。これがご神体なのでしょう。
 写真は拝殿下の「姥石」です。電柱に寄り添っている巨石です。これはご神体ではないようです。

 前置きが長すぎました。
 テレビ朝日が放送した「TRICK2」の何話目かわかりませんがこの地で撮影されたとのこと。撮影中の関係者の弁当はこの店で出していたそうです。その経緯でしょう「日本の里」の店内に「仲間由紀恵」「阿部寛」「恵俊彰」お三人の色紙がありました。参考までに写真をお見せします。ドラマを見ているときはまったくの田舎と思ってましたが、こんな身近だったとは。埼玉は広い。

(平成15年2月1日午後取材)

4. 誰がために鐘はなる
 この標識がわかりますか。交通標識ではありません。運転中に認識しなくていいのです。では一体なに。
 実はこの標識は必要とする人には何の役にも立たないのです。でもそれでは機能しません。だからこの標識の下に仕掛けがあります。標識の下の箱から10秒おきくらいにポンというかピンというか電子音が鳴っています。
 東京新宿区の高田馬場に点字図書館をはじめとする視覚障害者のための施設があります。この標識、実はそれらの施設の近くだよと知らせるものなのです。新宿区が特別に設置したものです。
 このあたりには視覚障害者が施設に通うため多く見受けられます。 その案内のために設置したものです。
 でも不思議なことがあります。この入り口にある信号機は押しボタン信号なのです。でも日中定時に切り替わることがありません。ボタンを押さないと信号が切り替わりません。だから健常者だって信号が切り替わるのを待ちつづけています。視覚障害者にとってはさらに困ります。今日も信号が切り替わるのを3人の視覚障害者が待っていました。きっと「通りゃんせ」が鳴るのを待っていたのです。ボタンを押してお三方に「信号が替わりましたよ」と告げましたが、そのより先に「通りゃんせ」がなり、お三方の中のご婦人が気づいて「あっ替わったよ」と言ってましたから。
 視覚障害者というのはすごい能力を持ってます。この信号が切り替わるのに時間が短すぎます。だからお三方が通る終わるまで背後で交通整理をしてました。お三方はお互い別れの挨拶を済ませた後、多分私にと思いますが「ありがとうございました」とおっしゃってました。目が見えないのにこの気配りものすごいことです。
 きっと意図的にとても深い思慮の結果、新宿区は押さないと切り替わらない、さらに短時間で切り替わる信号機を設置したのです。こうすることによって視覚障害者と健常者とが触れ合う機会ができるからです。お互いが孤独にならないために。

(平成15年2月14日午後取材)


5.路上喫煙禁止令−その後
 平成14年10月1日から千代田区内では次の行為を禁止する条例が施行されています。世間ではもっぱら「路上喫煙の禁止」ばかり吹聴されていますが、ほかにも街の美化に害のある行為が禁止されているのですよ。

  ・公共の場所での空き缶・吸い殻等のポイ捨て
  ・置き看板類の放置等
  ・チラシ・パンフレットの散乱
  ・落書き
  ・犬猫のふん等の放置
  ・善良な風俗を害する活動
  ・路上喫煙
  ・違法駐車



 商店では店の前の掃除を欠かしていないのでしょうが、たしかに街の中に吸殻が落ちていなくなってきれいになりました。でも週末に買い物にくる区外の若者や外国人は委細かまわず歩行喫煙してます。さらに4ヶ月たって少しずつまた元に戻りつつあるのかなとは、私の感想。商店の前の置き看板や展示ワゴンはだんだん歩道に前進し始めましたから。
 また広がった歩道上を自転車暴走が増えました。半端なスピードではありません。犯人は中年以上の男性と若い女性です。取り締まりにこの項目を増やす必要がありますね、そのうち。

 この項での「街角ショット」はやっぱりタバコに限ってのお話です。

 上の写真は小川町の靖国通りの歩道上です。下の写真は麹町の歩道上です。両方に共通しているのは歩道上に書かれた「路上禁煙マーク」です。でも違うところがあります。麹町では「マーク」のそばに「灰皿」が設置されてます。小川町は歩道の工事中でもあるからでしょうか灰皿などはありません。つまり麹町は歩行しないで灰皿のそばで喫煙する限り罰則はないようです。
 麹町は人の出が少ないからでしょうか、あるいは千代田区は旧麹町区と旧神田区の合併でできました。お屋敷街と下町の違いの差別がいまだにあるのでしょうか、とは私の勘ぐりか?

 小川町の靖国通りから10m離れた一本南の裏道は路上禁煙地区ではありません。ここの文具屋さんに条例実施前から灰皿が置かれています。飲料やタバコの自販機があります。ここは喫煙者にとって唯一のオアシスです。煙の切れた人たちはここで一本吸っていきます。文具店の店員さんいわく、
  「条例施行前灰皿は週に1回掃除すればよかったのに、実施後は2日に1回しなくてはならなくなった。 タバコの売れ行きが落ちた。区は商店の経営上の不利を考えてもいない。」と。
 でも、飲料の売れ行きは上がったでしょうといったら、ニヤッと笑ってましたね。
がんばれ文具屋さん。

(平成15年2月17日午後取材)

6.つばき・・・
 この項はずっと卑近に家角ショット。我が家のつばきを紹介します。

 我が家が昨年買った椿の苗2本のうちの1本に今年も花芽がつきました。そしてやっと3月末に開花。そのときは特に気がつくこともなく愛でておりました。そして第2番目の開花。そこでやっと気がついたのです。
 上の写真で花のおしべの中からなにやら小さな花びらが見えませんか。そうなんです、下の写真は上からのショットですがはっきり見えますでしょ。第2番目の花にはこれがないんです。要するに異常なのです。
 近頃園芸業者では新しい色・形を求めてバイオ技術を駆使しています。通常は顕微鏡下で手作業でしょうが、もうひとつ放射線の照射により染色体に突然変異を引き起こす方法があります。
 単なる憶測ですが、この苗はひょっとしてそんな目にあったのではないかな。そのうち夜にほのかな青い光を発するような花が出てこないものか、おっかなびっくり期待している今日この頃です。




(平成15年4月1日午前取材)

7.富来の由来
八幡山古墳隧道側 八幡山古墳右サイド  これは埼玉県は行田市の話です。
 ひさびさ、古墳の見学に行ってきました。場所は埼玉県行田市藤原町です。(写真の上にポインターを置くと説明をご覧いただけます)
 行田市の工業団地の中にこの八幡山古墳があります。工業団地を造成したもののこの古墳は消せなかったのでしょうな。この古墳は近くの沼地を埋め立てるために昭和の初めに封土は削られ、玄室も荒らされたようですが、畑知事の時代に玄室が復元された経緯があります。
稲荷山古墳の前方部復元工事。前方部正面から 復元された稲荷山古墳の前方部
 このそばにある「さきたま風土記の丘」の前方後円墳稲荷山古墳は後円部しか残っていなかったのですが、30年程前金象嵌の太刀が出ました。よって消滅どころか、いま消されていた前方部を造成中です(写真左)。
 右の写真はそれから1年6ヶ月たった平成17年7月23日の稲荷山古墳の状況。加えられた前方部(右半分)はすでに草生しておりました。


 さて、とすると八幡山古墳が壊滅状態から現況に戻されたかと言うのはなんでしょうか。その理由は俗に言われている「関東の石舞台」だからでしょう。八幡山は本来この墓室の上に土が盛ってあって直径74メートルの円墳でした。ちなみに奈良の石舞台は一辺50メートルの方墳です。土盛まで復旧しなかったのはこの石室が興味の的だったということ。
 八幡山は風土記の丘の墳墓に較べると時代は後になり7世紀後半とされています。大和朝廷では7世紀中ごろに薄葬令という墳墓のサイズを小さくする指示が出ています。すると建造は滑り込みセーフだったのか、あるいは大和朝廷の支配の及ばない別の政体のものだったか。
 この古墳は物部連兄麻呂が主と言われています。しかし夾紵棺(きょうちょかん)という皇族くらいにしか許されない棺が納められていました。中央を追われた物部連の関係者が許可を受けたとは信じられません。とても謎の深い古墳なのです。
 また枕が長くてすみません。
富来の看板
 本題の「富来」に入ります。
 右の写真は「富来」です。というかホントは「フライ」です。おめでたく「富来」と書いているだけ。
 「フライ」は小麦粉をといてちょっと寝かせたものを鉄板に敷き、ネギ・タマゴ・ブタ肉をいれて挟んで焼いたものです。これを醤油かウスターソースをひたひたに入れて食べます。近いものは「お好み焼き」というよりお好み焼きなのでしょう。ただ寝かせた分だけ生地はちょっと透明でしっとりしてます。
 行田で足袋産業華やかなりしころ、忙しくて食事の時間を取れなかった女工さんの食事だそうです。
これがフライだ  「フライ」をメニューに載せているお店は市内で28件あります。町興しのネタです。
 私が食べたのは「さきたま風土記の丘入り口」そばの「ことぶきや食堂」さんでした。1枚350円でした。
 このほかにオカラにジャガイモや野菜のみじん切りを加えまとめて油で揚げソースにくぐらせた「ゼリーフライ」があるようです。
 私は次回のお楽しみにしてあります。

(平成16年1月28日取材)

8.赤い丸の内線
丸の内線電車前頭部 丸の内線電車サイド

 今年は丸の内線が池袋―御茶ノ水間で開業して50周年です。私も親父と開通当日に意味もなくお茶ノ水から池袋を往復した思い出があります。
 開業を記念してか、このごろ丸の内線に旧塗色の電車が1編成走っています。
 と思っていたのですが、色の具合が少し強烈過ぎるのです。昔の丸の内線塗色は落ち着いた色でした。
 先日その電車に乗り合わせて事態を把握しました。
 この電車、スポンサーが付いてました。電車が走行中にテープで案内を流しますが、その前に流れるオルゴール音「♪小さなひとみ、夢見るチョコレート♪」なのです。つまりロッテ製菓がスポンサーです。だから赤い色は「ガーナチョコレート」の色なのです。
 開業を記念して誰かさんがしかけたのでしょうな。なかなか味なことをする、です。
(平成16年2月10日取材)


丸の内線旧車両(500形)写真追加
 昨日今はなきメトロカードを整理していたらこんなカードが出てきました。
 丸の内線の旧形車です。参考までに載せておきます。この電車は一部がアルゼンチンに行ったそうですが今はどうなっているのでしょうか。
 方南町支線ですから場所はおそらく中野坂上駅なんでしょう。

(平成16年4月10日追加)

現在ネタはここまで